2016年より、AutoCADは全ての製品をサブスクリプション化した。
私を含め、これに困惑した人は多かったと思う。
私は毎日のようにAutoCAD LTで図面を描いており、2016年より強制実施されたサブスクでも良かったのですが、根が貧乏性なのでサブスクには抵抗があったのです😅
仕事がないのにソフト代を払い続ける・・・。
この恐怖から抜け出したかったのです(笑)
あと複数のパソコンを所有していて、普段使いのデスクトップパソコンと外出先で使用するノートパソコンなどに全てのパソコンにCADを入れたい・・・。
たま~にしか使わいないとなると、尚更考えますね💧
毎日ゴリゴリに使う私でさえ困惑しました!
最近は大手企業も互換CADを多く採用しており、採用のハードルは下がってきてると感じてます。
この記事で、互換CADに対するネガティブなイメージを払拭できればと思っています♪
互換CADとは
ここでいう互換CADってのは、「AutoCAD」の互換ソフトであり、グレードは「LT」で話を進めます。
業界では『DWG互換CADソフトウェア』といわれてます。
互換CADとは画面の見た目を始め、操作方法など含め本家とソックリになってます。
その魅力はズバリ、価格と永久ライセンス!!
そして肝心なのが「.DWG」のファイルを扱え、本家のAutoCADでも開けて編集できる。
Microsoft Officeでもそうですよね。フリーソフトを始め、いろんな互換ソフトがあります。
また、違和感無く使えるのと操作方法などを新しく覚える必要が無いのも重要。
今回オススメする IJ CAD は独自の便利機能とか追加されており、必要な方はその機能についての習得が必要になると思いますが苦になる事は無いと思ってます。
これ、IJ CAD STD 2020 のUIとオプション画面のスクショですが、どうですか??
違和感無くないですか??
IJ CAD オリジナルのタブがありますが、無視して大丈夫です!
AutoCADのオプション画面の詳細についてはコチラの記事をどうぞ
DWG互換CADの種類と価格
色んな種類がありますが、ザックリ紹介します。
IJ CAD
今回オススメする互換CADです。
公式サイトはこちら
私自身、実際に使っており、
・IJ CAD 2018 PRO
・IJ CAD 2018 STD
・IJ CAD 2020 STD – USBプロテクタ版
の3ライセンス所有しています。
IJCAD と AutoCAD の機能比較
機能 | IJCAD | AutoCADLT | AutoCADLT |
永久ライセンス | ◎ | ❌ | ❌ |
低機能なPCでの軽快動作 | ◎ | ◎ | ❌ |
図面比較 | ◎ | ◎ | ◎ |
JW CADの読み書き | ◎ | ❌ | ❌ |
開発言語の利用(LSP / ARX / .NET / VBA) | ◎ | ❌ | ◎ |
CALS(P21.sfc)ファイルの読み書き | ◎ | ❌ | ◎ |
IJ CAD は「LT」「STD」「PRO」の3つが用意されています。
種類によって使える機能が大きく違います。
また、ライセンス承認形式も「スタンドアロン」「USBドングル」「ネットワーク」の3種類があり、値段がそれぞれ違ってきます。
自身の使い方や用途・金額を考慮しながら決めて下さい。
価格比較 | |
---|---|
IJCAD 2020 LT スタンドアロン版 | 定価(税込) 75,625円 |
IJCAD 2020 LT USBプロテクタ版 | 定価(税込) 96,250円 |
IJCAD 2020 STD スタンドアロン版 | 定価(税込)103,125円 |
IJCAD 2020 STD USBプロテクタ版 | 定価(税込)123,750円 |
IJCAD 2020 PRO スタンドアロン | 定価(税込)137,500円 |
IJCAD 2020 PRO USBプロテクタ版 | 定価(税込)165,000円 |
「LT」「STD「PRO」のパッケージの違い
安く済ませたい。余計な機能な不要な方はコチラをおすすめ。
私が IJ CAD を採用した大きな理由が図面比較。
今はAutoCADでも標準装備されてます。
予算に少し余裕がある方は、コチラがおすすめ!
コチラは、3Dの図面作図が可能。
STLデータが書き出せるので、3Dプリンターを使用する方にもおすすめ!
正直、2018バージョンは表示が甘かったり作り込みのがイマイチのこともありました。
2020バージョンからは不満点が全て解消され、今はメインで使用しています。
ZWCAD
ZWCAD STD 2021 ソフトウェア認証版:定価(税込)92,840円
私の業界では、ZACAD の採用率が多かったです。
私も実際に使っていました。
IJ CAD と同じくAutoCADから移行しても、すぐに慣れると思います。
公式サイトはこちら
使っていたのは2010年ぐらいのバージョンでした。
ソフトの挙動がおかしいなど…不具合は多かったですが、それは他の互換CADも同じでした。
現在は改良されていると思いますので、もう大丈夫と思います。
BricsCAD
BricsCAD V21 Lite スタンドアロン版:定価(税込)70,620円
今回紹介する中では一番安価。
すみません💦
使ったこと無いので説明は出来ませんが、画面を見る限りではAutoCADから乗り換えても他の互換CADと遜色なく移行できそうな感じですね♪
公式サイトはこちら
DWG互換CADを使ってみる
上の互換CADを紹介しているURLに「体験版」があり、ダウンロードして実際に無料で試すことが出来ます。
決めきれない方は、一度実際に使ってみることをオススメ♬
どの互換CADも同じですが、
必ずユーザー登録が必要
そして、登録したアドレスに何らかのメールが届きます。
無料で高価なソフトウェアを使わせて頂いておりますので、我慢して受信。目を通して下さいw
気に入った互換CADがありましたら、ダウンロードしたURLに購入案内があると思います。
そこで購入手続きを行うと、IDやライセンスキー・・・場合によってはUSBドングルが発行されます。
購入手続きが終われば、起動時などにIDやライセンスキーを入力することで制限なく使用することが出来ます。
体験版をアンイストールする必要はありません✨
AutoCAD LTの価格
AutoCAD LTの価格です
1ヶ月 | 税込 8,200円 |
1年 | 税込 68,200円 |
3年 | 税込 183,700円 |
サブスクリプションの契約しか出来ません。
サブスクの良いとこは常に最新バージョンが使えるのが特徴。
新しい機能が常に増えても覚えるのが大変。
環境が変われば、順応するのも大変。
特に、学校などで使う場合は「学生は1年間無料」の恩恵にあやかって最新バージョンになると思います。
しかし、実際の現場では古いバージョンを使用している会社が多数なのです。
図面っていうのは各社・各部署で共有して使う事が多いと思います。
なので、最新のモノが優秀とは限りませんので注意が必要。
Autodeskからサブスク化のアナウンスがメールが来た時に、「サブスクは嫌だ!!」と思った私は2015年の秋に「LT2016」を慌てて買いました💧
その金額、約16万円!!
今のサブスクの感覚だと2~3年使用すれば元は取れる感じ(笑)
1.5年使えば互換CADを使った方がお得⁉って感じです♬
Autodesk社から2021年5月7日をもってAutoCAD・AutoCAD LTの製品構成の発表がありました。
おわりに
今回は互換CADの超簡単な説明しかしませんでした(笑)
次の記事では実際に「IJ CAD」のインストール作業と画面の説明を行いたいと思います。
<追記>
インストール作業の記事はコチラ
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