船のエンジンルーム・・・。
日本の人口の99.99%以上の方は見た事ないと思ってます笑
人目に触れず、人や物資を安全に運搬する職業。
これも立派なエッセンシャルワーカーと思っています!!
私は船のエンジンルームの設計に携わっており、そのエッセンシャルワーカーが如何に効率よく安全に業務を遂行できるかを考え、遠回しに社会貢献できてる事に誇りを持っています✨✨
私みたいのが設計(Design)して図面を描いて、それを基にして船を建造しています。
完成して実際に稼働している船の情報って色んなノウハウとかあって見れません。
ある意味基調なんです。
貴重なんですが、最近はYou Tubeなどで見ることが出来ます。
そこで、、、
私が厳選した動画を元にして勝手に説明させていただきます♪
ちなみに紹介する記事の船の設計に私は一切携わっていないです(笑)
まぁ、造ってるものは似た様なモンなので、雰囲気だけでも感じられればと思ってます。
HAKKOひなた(2020年2月竣工)
RO-RO船っていう、主に車両を運ぶ船ですね。
就航したばかりで綺麗なエンジンルームです。
メインエンジンは 3,330kw(2,450PS) の
中速4サイクルディーゼルエンジンを2機搭載しています。
気になる中身はコチラ!!
うーん!素晴らしいですね!!
車両を搭載するためにエンジンルームの高さを抑える工夫があちらこちらに・・・。
動画のエンジンルーム内の音声ですが、編集でかなり音量を下げていますね。
普通は耳栓かイヤーマフが無いと寝る時に耳鳴りが止まなくなるくらいの爆音です。
このエンジンルームがうるさいのではなく、船舶のエンジンルームはそんなもんなんです。
しかし、最近は国際ルールで居住区などの音量規制が厳しく、エンジンルーム自体にも音や振動を抑える工夫があちらこちらにあります。
この船の詳細はコチラから知ることが出来ます。
富山高専の練習船 若潮丸(1995年9月竣工)
少々年数が経過している船ですが、さすが実習船。綺麗にメンテされています。
動画に出てくるおねーさんが凄い格好でエンジンルームに入っています(笑)
普通ならあり得ない光景なので、ある意味貴重な映像です。
冒頭に、メインエンジンを止めて発電機関のみを動かしている状態でも大きな音で会話をしにくいのが伝わっていますね。
メインエンジンが航海速度まで回転数を上げると確実に会話は出来ません(笑)
実習船って設計したこと無いのですが、船の大きさに比べてエンジンルームが相当広く感じます。
きっと、実習生が大勢集まっても大丈夫なようにしているのだと思います。(多分ですよ!)
一般の商船は、荷物(車・コンテナ・原油・LPG・セメントなどなど)を運んでナンボ!な世界なので、エンジンルームのスペースって結構タイトに決められます。
船は重量・積載量・全長などで様々な制約が出てきますので、同じ大きさの船なら荷物を沢山運べる船の方が優れている。って事になります。
しかし、狭すぎるエンジンルームは整備性などが悪くなり良い状態を保つのが難しくなります。
船のエンジンや、エンジンを動かすための機器が止まったら・・・。
考えただけでも恐ろしいですね。
という訳で、船の大きさとエンジンルームの広さの関係はとても大事になります。
難しいことは省きますが、エンジンルームに海水が侵入したときなどを考慮した計算の結果、エンジンルームの広さを調整することとかもあります。
エンジンルームを数カ所の区画に仕切ることもあります。
その他エンジンルーム
すみません…。詳細がわからないので端折りました(笑)
次の動画、大体こんな感じの船の設計が多いです。
うーん…。見慣れているせいか安心します(笑)
最近のメインエンジンは自動車と同じで環境規制が厳しくなって電子制御が主流です。
この動画のメインエンジンは4サイクルディーゼルエンジンで、給排気バルブを開閉させるプッシュロッドやロッカーアームが丸見えの機械式です。
建造中の動画
いままでは就航後の動画でしたが、レアな建造中の動画がありましたので紹介します。
メインエンジンの搭載シーンです。
懐かしい・・・。
最後に・・・
どうでしたか?
船のエンジンルーム♪
ザックリとした船の設計内容はこんな感じです。
外からは全く見えず、陽の光も当たらず、場所によっては海面より下。
そんな過酷な環境で働いている方を見ていると気が引き締まります!!
まさに、エッセンシャルワーカー!!
さ、仕事しよ!!
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