AutoCADを使うのに便利な機能「オブジェクトスナップ」
こんな感じになっていませんか??
とりあえず全てにチェックを付ける(笑)
これ、やめましょう。確実に作図ミスのもとになります。
CAD作業って効率よくミス無く正確に行いたいですよね~。
前提条件として、使い勝手は人それぞれ違い好みの問題もあります。
なので、コメント付きで超簡単に説明していきます。
今回も作業効率や使い勝手に関係のない箇所は大幅に端折っております(笑)
CADのバージョンは「LT2016」ですが、前後しても基本的に同じです。
私が実際にしている設定を公開しちゃうよー!
まず最初に・・・
オブジェクト スナップ の設定画面を開く方法は色々ありますが
とりあえずこれを覚えておきましょう。
何かの拍子で、すべてチェックが外れる謎の現象がたまに出ます。
画面上で「DDO」と入力して
エンターキー 又は スペースキーを押します。
すると、オブジェクト スナップ の設定画面(タブ)が開きます。
「DDOSNAP」ってフルに打ってもでますが、「DDO」の3文字でOKです。
文字は小文字でも良いけど、強制的に大文字に変換されます。
パソコンの性能によっては大文字への変換時にストレスを
感じると思います。最初から大文字入力がおすすめ!
とりあえず、この設定で試してみよう
おすすめ設定はコレ。
- ☑端点
- ☑中点
- ☑中心
- ☑交点
- ☑延長(場合によっては不要)
- ☑仮想交点(場合によっては不要)
シンプルにこれだけで大丈夫!!
理由
描く図面によって条件は様々で、コレって言う正解は無いと思っています。
例えば上の図で赤線を水色の中点にくっつけたいのに、垂線にチェックがついてると
スナップが引っ張られて垂線になったりとかします。
要は、カーソルの近くに 交点・中点・垂線・円なら中心・接線など複雑な要素があればあるほど意図しない箇所へスナップが効く可能性が出てきます。
要素の少ない部品では影響は少ないと思いますが、部品点数の多い組立図などになると誤作図は致命的となって後工程へのダメージは大きくなります。
また、ターゲットボックスの大きさによっても誤作図の可能背は高まります。
なので、スナップ設定はシンプルにしておきましょう。
チョッとおまけ
図面を書く時、垂線・接線など引きたい時はあります。
その時に毎回「オブジェクト スナップ」の設定をするのは面倒かと思います。
その時に覚えておきたいのが、
コマンドエイリアスというショートカットキーです。
「オブジェクト スナップ」の設定を立ち上げる「DDO」もコマンドエイリアスです。
覚えるまで付箋などにメモってディスプレイの横にでも貼っておきましょう。
コマンド実行中にマウスの右ボタンでショートカットを呼び出すことも出来ますが、キーボードを叩くほうが確実に早いです。
垂線を取る「PER」
赤線の下の端点から水色の線へ垂線を引くとします。でも水色の中点は拾いたくない。
垂線をとるショートカットキー:「PER」を入力&実行
カーソルを水色の線へ近づけると「垂線のマーク」が出てきますので
ここでマウスの左ボタンをクリックします。
すると、赤線の下の端点から水色に対して直角な線が引けます。
接線をとる「TAN」
赤線の下の端点から緑の円へ接線を引くとします。でも緑の中心は拾いたくない。
接線をとるショートカットキー:「TAN」を入力&実行
カーソルを緑の円へ近づけると「接線のマーク」が出てきますので
ここでマウスの左ボタンをクリックします。
すると、赤線の下の端点から緑の円に接線が引けます。
交点をとる「INT」
画面の左上付近から赤線と水色線の交点まで線を引きたい。
この場合、実際に交わっている線がありません。
オブジェクトスナップで仮想交点を使っても良いのですが、
確実に交点を取る方法を紹介します。
まず、先の引き始めをクリックした後に
交点をとるショートカットキー:「INT」を入力&実行
順番はどちらでも良いのですが、今回は先に赤線を選びます。
次に水色線を選びます。
水色線を選んでクリックすると、赤線の延長上の交点に線が引けました。
まだまだ便利なコマンドはありますが、とりあえずこれだけ覚えておけば
何とかなると思います!!!
おわりに・・・
CADを使う場合、自動機能を使って効率よく作図する事ができます。
しかし、使い方を間違ったり理解が薄いと作図ミスして大きな損害を出す場合もあります。
ある程度は自分の意志でコンピュータへ指示を出した方が良い場合もありますので
始めのうちはCADのクセみたいのを理解しておくと自由自在に使いこなせるかと思います。
ほぼ独断と偏見記事でありますが、初心者の方には少し役に立つ記事かなと思います。
共有でCADを使用する場合は、使う人と相談しながら決めてネ。
初心者の方は、1冊は本を持っておくのをオススメします。
最初は何を書いているのか意味不明かと思いますが、ネットの情報などと見比べ自身で確認・実践することで本当の力になると思います。
目次の内容を見るだけでも覚えておくべき内容が理解できるかも。
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